「アノニマス」『大辞泉』
作者不詳の。匿名の。また、無名の。
「anonymous」『New Oxford American Dictionary, 2nd Edition』
(of a person) not identified by name; of unknown name : the anonymous author of Beowulf | the donor's wish to remain anonymous | an anonymous phone call.
• having no outstanding, individual, or unusual features; unremarkable or impersonal : the anonymous black car waiting to take him to the airport | a faceless, anonymous group.
• [ postpositive ] used in names of support groups for addicts of a substance or behavior to indicate the confidentiality maintained among members of the group : Alcoholics Anonymous | Debtors Anonymous.
「作者不詳の名作コレクション! アノニマスデザイン」『BRUTUS』 600号(2006.9.1)
藤崎圭一郎氏
ココカラハジマル / アノニマスデザイン特集(2006.8.15)
→http://cabanon.exblog.jp/3576647/
ココカラハジマル / デザイナーズ・アノニマス(2006.8.16)
→ http://cabanon.exblog.jp/3586963/
ココカラハジマル / アノニマスデザイン特集(2006.8.15)
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ココカラハジマル / デザイナーズ・アノニマス(2006.8.16)
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柳本浩一氏
SUPER NOMALとアノニマス | metabolism(2006.6.11)
→http://metabolism.jugem.jp/?eid=114
アノニマス・デザイン番外編 | metabolism(2006.8.14)
→http://metabolism.jugem.jp/?eid=165
イメージのギャップ | metabolism(2009.2.1)
→http://metabolism.jugem.jp/?eid=561
SUPER NOMALとアノニマス | metabolism(2006.6.11)
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アノニマス・デザイン番外編 | metabolism(2006.8.14)
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イメージのギャップ | metabolism(2009.2.1)
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メモランダム
ことばを定義することは難しい。定義をするということは、現在そのことばが定義されていなくて、それが人々の間に混乱を招いているからそうするのである。でなければ――そのことばに人々が皆同じ認識を持っているならば――あえて「定義」するまでもない。であるから、ひとによってさまざまに用いられることばの意味をひとつにまとめるにあたって、誰が何について述べているのかを確認しなければならない。
デザインの概念を「定義」する難しさには、ふたつの問題があると思う。ひとつは、この言葉が名詞と動詞とふたつの文脈で用いられることである。もちろん、ひとつの単語が複数の品詞になる例はいくらでもあろう。しかし、「デザイン」においてはそれは若干の混乱を招いているように思われる。A・フォーティ『欲望のオブジェ』から引用しよう。
……日常会話の中では、人工品にあてはめられたばあい、この言葉はふたつの一般的な意味を持っている。ひとつは、ものの外観をいう。つまり、「私はそのデザインが好きだ」というとき、そこにはふつう、美の概念が含まれ、およそそういう好き嫌いの判断はその基礎のうえになされるのだ。……
第二に、「デザイン」という言葉をもっと正確に用いるなら、それは製品を生産するための仕様の準備を指す。たとえば誰かが「私は車のデザインをやっている」というばあいのデザインとはこの意味なのだ。これらふたつの意味を切り離し、別々に扱いたい気もしないではないけれど、それは大間違いというものだろう。つまり、「デザイン」という言葉の特性は、それがこうしたふたつの意味を伝えることであり、それらがただひとつの言葉に結びついていることこそが、まさしくそれらの不即不離の関係をあらわしているからだ。……
この品詞による意味の分離から、時間軸上の相違というもうひとつの問題が生じる。名詞的に用いられる場合、それは既存の——すなわち過去の——モノの評価である。しかし、動詞的に用いられる場合、それは未来について語っている。視点の位置と、時間軸上の方向性が、いずれも違っているのだ。
それが時間軸上のどの時点でのことを述べているのか、誰のほうから、誰に向かって語られているかによって変わりうる点にある。過去についてのことなのか、現在についてのことなのか、はたまた未来のデザインについての話なのか。あるいは、消費者にとってのデザインなのか、メーカーにとってなのか、デザイナーにとってなのか、ショップにとってなのか。
おそらく、「アノニマス・デザイン」の定義も、過去、現存するデザインを分類するときと、未来――われわれはアノニマス・デザインを目指すべきだ――を示すときと、全く異なるものであろう。言い換えるならば、現実を認識するためのアノニマス・デザインの定義と、デザインのヴィジョンとしてのアノニマス・デザインの定義とは、異なるはずである。
ゆえに、アノニマス・デザインとはなにか、ということについてさまざまな言説を考察するとき、それが時間軸のどちらを向いて述べられたことばなのか、どのような立場から、誰の方向を向いて述べられたことばなのか、その考察を抜きにしては意味がない、ということを念頭におく必要がある。
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