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人魚。
手裏剣を構えているわけじゃありません。たぶん。
人魚が乗っている台はこれか↓
岡本太郎風の森。
ポンポン船と蒸気機関車。
こびとたちの家。
シンデレラ城。
そして城壁。
1978年、初めての被写体にストリッパーを選んで以来、女性をモデルとした作品を数多く発表してきた彼女は一貫して、女性たちが生まれながらにしてまとう華やかさと儚さ、内面から湧き出る美や苦悩、憂いを写し出してきました。その被写体にはマドンナ、シャロン・ストーン、ケイト・モス、ソフィー・マルソー、シンディ・クロフォードなど、映画や音楽、ファッション界で一時代を築いた魅惑的な女性たちが名前を連ね、レンズの前で飾り気のない心情や濃厚な人間性を惜しげもなくさらしています。
ヘンリー・ダーガー展
アメリカン・イノセンス。純真なる妄想が導く『非現実の王国で』
2011年4月23日(土)~2011年5月15日(日)
ラフォーレミュージアム原宿
アウトサイダー・アート―ヘンリー・ダーガーが生んだ少女たちの王国
16日までの午前11時―午後7時(日曜・祝日は午後6時まで)、中央区銀座7の8の10のザ・ギンザビル地下1階、ザ・ギンザ・アートスペース。無料。孤独な幼年期を過ごした男性が生涯描き続けた、少女を主人公とする絵物語。作品十四点とともに、ダーガーの過ごした部屋の様子も写真で紹介する。
『朝日新聞』1997年2月4日、朝刊、22頁。
大きなラッパ付きの蓄音機は残ったが、レコード・コレクション(ヘンリーは曲名を几帳面に一覧表にしていた)は業者に売却されてしまった。
Happily his record player with its huge horn remained, but his large record collection, which he had catalogued with such care, was sold to a dealer.
ジョン・M・マグレガー(小出由紀子訳)「ヘンリー・ダーガーの部屋 変容するアウトサイダー・アート空間」『Henry Darger's Room 851 Webster』インペリアルプレス、2007年4月、66頁(英文79頁)。