2010年6月30日水曜日

公園遊具:川崎・御幸公園のタコ

下神明で親子ダコに出会ってからしらばらく。こんどは川崎を自転車で走っていてタコに遭遇。


| kawasaki | jun. 2010 |

ここは以前にも来たことがあるけど、タコ、いたかなぁ。
ぜんぜん記憶にない。


| kawasaki | jun. 2010 |

この場所をgoogle mapのストリートビューで見ても航空地図で見ても、タコがない(→ click)。
ということは、こちらも新品のタコなのでしょうか。


| kawasaki | jun. 2010 |

* * *

ところで、管見の限りでしかないのですが、タコすべり台の内部の写真ってあまり見かけない。


| kawasaki | jun. 2010 |

いい大人がタコすべり台に登るのは憚れるのでしょうか。


| kawasaki | jun. 2010 |

かくいう私も夕刻、人気がなくなるのを待って登ったのですけどね。


| kawasaki | jun. 2010 |

内部の曲線もじつに美しいですよ。


| kawasaki | jul. 2010 |


| kawasaki | jul. 2010 |


| kawasaki | jul. 2010 |


| kawasaki | jul. 2010 |


* * *

まったくの余談ですが、御幸公園に隣接して、外見石造り、3階建ての洋館があります。以前来たときから気になっていたんです。


| kawasaki | jul. 2010 |

試しに「川崎 御幸公園 お屋敷」で検索してみたところ、建物については分からなかったのですが、最近日本テレビで放映されたドラマ「怪物くん」で、怪物屋敷として登場したとのこと。へえ。



「怪物くん ロケ地」で検索すると訪問記がいくつかヒットします。御幸公園もロケに使われたようで、タコすべり台も紹介されていますよ(ドラマにタコが登場したかどうかは不明)。


| kawasaki | jul. 2010 |

さて、この建物が気になる理由は、年代不詳だからです。古そうにも見えて、裏手の設備をみるとそうでもなさそう。敷地も決して広くない(失礼!)。田園調布あたりにあったら古いお屋敷なのね、で納得なのですが、川崎のこのあたりになぜ洋館が? それらしく造られた比較的新しい建物ではないかと想像するのですが、どうなのでしょう。とはいえ判断が付きかねるほど、凝ったつくりです。

2010年6月29日火曜日

公園遊具:下神明のタコすべり台

初めての街を自転車で走っていた夜。鉄道高架の下の暗い角を曲がった先にタコがいました。しかも親子ダコが。


| shimosinmei | may 2010 |

まっかっかの


| shimosinmei | may 2010 |

ぴっかぴか。


| shimosinmei | may 2010 |

タコのカタチをしたすべり台が存在することはやっとかめさんのウェブログを見て知っていたのですが、このウェブログは「通りすがり」がコンセプト。あえてどこにあるかも調べていなかったのですが、いきなり遭遇するとびっくりしますね。

やっとかめ どっとこむ / 芝浜の難破船
ただし、こちらのタコとは別物。

ちょっと調べてみると、マニアもいたり、雑誌で特集されていたりと、有名な造形物。地元で見たことがなかったので全く知りませんでした。とくに大井町線下神明駅の近くのものは全国的にも珍しい親子ダコ。さらにはかつて広末涼子のポケベルのCMにも登場したことがあるという著名な蛸だそうで。

* * *

後日昼間に再訪。


| shimosinmei | may 2010 |


| shimosinmei | may 2010 |


| shimosinmei | may 2010 |


| shimosinmei | may 2010 |

じつは下神明の親ダコすべり台、道路工事のために2007年にいったん撤去されています。品川区のホームページによると、

神明児童遊園は、子どもが遊ぶ公園として昭和39年開設。赤色のタコの形をした滑り台(高さ4.5m、幅10m)がシンボルで、通称「タコ公園」として地元の人に親しまれてきました。

このタコ滑り台は、昭和43年頃に作られた職人さん手作りのタコ。全国で190余りのタコ滑り台がありますが、このタコ滑り台は、親ダコの脇に高さ1.5mほどの子ダコが居る品川区だけの形です。
広末涼子さんが出演したドコモのコマーシャルなどにも登場し、多くの人達に親しまれてきました。
今年2月、補助第26号線道路整備と公園改修工事に伴い公園が閉鎖。代替地に新公園ができることになりました。タコの滑り台は、地元からの惜しむ声を受けて、当初新公園への移設を予定していましたが、親ダコの内部の調査をした結果、老朽化が進んでおり移設を断念。取り壊しが決まり、7月20日(金)、地元の人が中心となってお世話になったタコとのお別れ会が開かれました。

2007年7月20日
タコ滑り台とお別れ会 | 品川区

だそうです。

そして2010年3月、代替地にオープンした新しい公園に古い小ダコと、新しい親ダコが設置されたとのこと。だからぴっかぴかなのですね。

3月5日、下神明駅前に通称「タコ公園」がオープンしました。
……
多くの地元の方がオープンを心待ちにしていた新しい公園は、道路を挟んで向い側にでき、旧公園から移設された子ダコもピカピカに磨かれ、新設された親ダコと並んで設置されました。

2010年3月8日
タコ公園が帰ってきた! | 品川区

いろいろと詳細が次のリンク先に書かれています。


『散歩の達人』2007年9月号に記事が出たとのことですので、バックナンバーをあたってみました。


『散歩の達人』2007年9月号、88〜91頁

このバックナンバー、現在では入手しづらいようですので、記事の要点3つをメモしておきます。

①誰が作ったのか:
メーカーは「前田屋外美術(現・前田環境美術)株式会社」


タコすべり台の原型は「石の山」という「プレイスカルプチャー」。タコの頭のないカタチだったそうで。そしてその作家は、彫刻家の工藤健氏。(工藤健氏は、その後多摩美術大学彫刻科の教授を務め、現在は名誉教授です。)


「石の山」『散歩の達人』2007年9月号、90頁。

②なぜタコなのか:
記事によれば、「私[工藤健氏]が前田屋外に在籍中、営業マンと石の山を足立区役所へ売り込みに行ったら、お偉方に“これじゃ何がなんだかわからん。頭をつけてタコにしろ”と言われたんですよ」。

③下町に多いのはなぜか:
「石の山」が「タコの山」になったそもそものきっかけが足立区のお偉方の一言であった、というわけで、足立区には現在でも10基のタコすべり台があるとのこと(2007年当時)。

* * *

全国のタコすべり台を調べておられる方もいらっしゃいます。神明のタコすべり台の製造工程も。


すばらしい。

* * *

タコすべり台のお値段はいくらぐらいなのか。

2010年3月、北九州市門司区の「和布刈(めかり)公園」には、前田環境美術が手掛けたなかでも最大級のタコすべり台が設置されたそうです。『読売新聞』の記事によると、滑り台の建設費は約4000万円(2010年2月25日西部朝刊5頁)。記事に添えられた写真をみると、神明のタコの倍以上の大きさに見えます。土地代は別でしょうから、かなりの価格ですね。


* * *

「プレイスカルプチャー」で思い出しましたのが、以前にクリップした1958年(昭和33年)『朝日新聞』の記事。



子供に想像力を
“遊戯彫刻”という道具

京王遊園や平和島遊園地に、プレイ・スカルプチャーという遊び道具がある。専門家は「遊戯彫刻」と直訳しているが、京王遊園で、子供たちから名前を募集したら、「ベラ坊ベラ子」というのが当選した。ベラボウなものに見えたのだろう。
これまでの遊び道具はブランコ、滑り台など単純作業のくりかえしのものが多かったが、これだと、よじ登り、滑り、あなくぐり、かくれんぼう、なんでもできる。『こいつと、どうして遊んでやろうか』と、子供に想像力を起こさせることができる、というのが効能書きだ。(以下略)

『朝日新聞』1958年9月4日朝刊10頁。
passerby/ 公園遊具:がらくた公園

『散歩の達人』の記事には「いつ」という情報がまったくないのが残念。前田環境美術の設立年は1967年(昭和42年)。神明のタコすべり台が設置されたのが、1968年(昭和43年)。「プレイスカルプチャー」が日本に入ってきて、10年ほどを経てタコすべり台が生まれた、ということになりましょうか。


| shimosinmei | may 2010 |

新品です。

2010年6月28日月曜日

公園遊具:邦西第二児童公園の滑り台


| omori | apr. 2010 |

ピンクにペイントされてしまっていますが、戸山公園の都営住宅内の公園にあったものと同じ滑り台だと思います。


| omori | apr. 2010 |

区立の公園ですが、じつは都営住宅の一角。


| omori | apr. 2010 |

都営住宅の標準設備だったのでしょうか?


| omori | apr. 2010 |

2010年6月27日日曜日

公園遊具:戸山公園の滑り台

戸山公園の都営住宅内の公園。

滑る部分が二箇所。


| toyama park | apr. 2010 |

上るには梯子を使うしかないわけで、難易度高し。


| toyama park | apr. 2010 |

ねじれ具合とか、


| toyama park | apr. 2010 |

曲線とか、


| toyama park | apr. 2010 |

底部のすぼまり加減が美しいと思います。


| toyama park | apr. 2010 |

2010年6月26日土曜日

ラメラ ラメラ ラメラララ

日本カメラ博物館の展覧会で出会った河野鷹思氏デザインのカメラ付きラジオ/ラジオ付きカメラ、「ラメラ」。


製造元の興和の社史によれば、斬新なアイデアの製品でありながらも、商業的には失敗に終わってしまったとのこと。


『アサヒカメラ』のバックナンバーに、当時の記事と広告を見つけました。

最初は「新製品メモ」から。



カメラとラジオの両用機
ラメラ


カメラとラジオを一緒にしたものが、興和光器から発売された。大きさは市販の超小型ポータブル・ラジオを横に3センチほど伸ばしたくらいで、つまりその部分にカメラの機構が入っていることになる。
カメラは16ミリ豆カメラで、レンズはプロミナー23ミリF3.5(3群3枚)、シャッターはギロチン式の50、100、200の三スピードとB、シンクロはX接点である。ファインダーは逆ガリレオ方式の倍率0.4倍で、10×14ミリの画面が20枚撮れる。フィルム送りは底部におさめられているツマミを起こしてから、下方に引っぱると、フィルムが一枚送られると同時に、シャッターがセットされる。フィルムカウンターは自動復元式。ミノルタ16用のフィルムをそのまま使えるようになっており、側面のフタをはずして入れるようになっている。絞とシャッター速度変更リングは側面にあり、またシャッター・ボタンは底面にある。専用マガジンが付属している。ラジオの方はトランジスター6石式で、中波用。2 1/4インチ・スピーカー内蔵で、使用電池は9ボルト積層1個、連動使用時間は約80時間といわれている。マグネチック・イヤホーン付属。
全体の大きさは145×72×35ミリ、色はクリーム、赤、ブルーの三色でいずれもツートンカラー。(価格 一万二千八百円)

『アサヒカメラ』1959年10月増大号、212頁。


だそうです。

次に、広告を探します。『アサヒカメラ』の目次には広告索引が付いているのですが、「興和」で探してみてもラメラの広告は見つかりません。ところがパラパラめくっていてたまたま開いたページがラメラの広告! 

『アサヒカメラ』1959年11月号、133頁。

でかっ! 女性の手と大きさを比べてみてください。興和の社史には「行楽の際に聴きながら写すという使われ方を想定」とありました。ハイキングの1シーンでしょうか。服装、靴とともに、無理があると思います。

さて、広告主は「株式会社美篶(みすず)商会」。「興和」を探しても見つからないはずです。美篶商会はカメラ写真器材の商社で、2004年に解散したとのこと。


『アサヒカメラ』には、1959年11月号から1960年3月号まで、5号連続で美篶商会が「ラメラ」の広告を出しています。

1959年12月号のテーマは「クリスマスプレゼント」。

『アサヒカメラ』1959年12月号、135頁。

1960年1月はお正月バージョン。なぜか2月も同じ内容。

『アサヒカメラ』1960年1月号、159頁。

そして1960年3月のテーマは「アイススケート」。

『アサヒカメラ』1960年3月号、207頁。

「ウィンタースポーツのお供に*写す喜びと聴く楽しさが一緒です」という文字のレイアウトも楽しい。

『アサヒカメラ』に掲載されている広告の多くがスペックを中心とする内容であるのに対して、利用シーンを前面に押し出した「ラメラ」の広告は、なかなかステキではありませんか。

たとえば本家「興和」のカメラ「カロ140」の広告と比べてみましょう。

『アサヒカメラ』1960年1月号、133頁。

いかがでしょうか。

サテ次なる疑問。ラメラの広告も河野鷹思氏もしくはその事務所が手掛けられたのでしょうか?

* * *

2010年6月25日金曜日

公園遊具:戸山公園の動物たち

戸山公園の都営住宅内の公園。

| toyama park | mar. 2010 |

真横からみたら分かりにくいが、この象は……


| toyama park | mar. 2010 |

滑り台になっている。


| toyama park | mar. 2010 |

ラクダは怪我をしているらしく、


| toyama park | apr. 2010 |

絆創膏が貼られていた。


| toyama park | apr. 2010 |

2010年6月24日木曜日

公園遊具:大森西一丁目公園のカップル

真っ青にペイントされてしまっていますが、


| omori nishi | apr. 2010 |

どこかで見たふたりのような……。


高いところが好きなふたりなのですね。

2010年6月23日水曜日

公園遊具:大井町・JR団地の生き物たち

大井町駅近くのJR東日本東京総合車両センターに隣接する社宅の公園。
コンクリート製のさまざまな生き物がいる。

象。


| oimachi | may 2010 |

キリン。


| oimachi | may 2010 |

あかぎ児童遊園のキリンに似ているが、あちらはより具象的。


可哀想なことになっている馬。


| oimachi | may 2010 |



ペイントが異なりますが、よくみるとこれとそっくりですね。
同じものでしょうか。


ひつじ。


| oimachi | may 2010 |

そして、「動物たち」ではなく「生き物たち」と標題に書いたのは、そこに金魚もいたからだ。


| oimachi | may 2010 |

リスと雌鶏*。
* ひょっとすると、とさかがなくなった雄鶏の可能性もある。


| oimachi | may 2010 |

イタチかカワウソかウナギ犬か……。


| oimachi | may 2010 |

抽象化の度合いとしては、金魚、ひつじ、雌鶏、イタチ(?)あたりが私の好みです。
リスはちょっとありふれている。

* * *

肩を寄せ合うカップルも。


| oimachi | may 2010 |

おなかの肉が気になります。


| oimachi | may 2010 |

この遊具もたのしい。


| oimachi | may 2010 |