超絶的なミニチュアのコレクション。
写真や印刷物になってしまうと、往々にしてモノのオリジナルのスケール感が失われてしまいます。「原寸大」と註記したとしても、人間の眼は自分の知識と経験に従って、勝手にスケールを「翻訳」してしまいます。下の写真の蒔絵硯箱は立て4.13 cmのミニチュアですが、ただ写真だけではスケールが実感できないことと思います。このチラシでは原寸大であることを示すために端にメジャーを印刷しています。見る人の勝手な視覚的補正が生じないように、という工夫でしょう。なかなかいい試みですね。
作品はどれも驚くばかりの技巧。
展覧サイトにいくつか画像があるのでぜひとも見て欲しいと思います。とはいうものの、こればかりは実物を見なければスケールを実感できないことと思います。残念ながら展覧会は終わってしまいましたが、モノはたばこと塩の博物館のコレクションですので、きっとまた見る機会があるでしょう。そのときにはぜひ。
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昔は新聞記事の写真で、モノの大きさを示すためにタバコの箱を一緒に並べた写真をよく見た覚えがあります。最近見かけないのは、禁煙活動の影響でしょうか。それとも、専売公社が民間企業になったため?
ところで、現代において人々が共通のスケール感を持っているオブジェクトって、なんでしょう? 硬貨とか?
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