2011年2月21日月曜日

日本民藝館:日本の古人形




特別展 日本の古人形
-三春・鴻巣・堤など-
2011年1月9日(日)~3月21日(月・祝)
日本民藝館


昨日のエントリの続き。
人形と彫刻の違いはなにか。
こういうものは「人形」であって、「彫刻」とは呼ばれないと思います。
それは小さいから?
同じカタチでも、木彫、無彩色で、高さ1mあったらどうなのでしょう。
あるいは同じ大きさで、ブロンズ製でしたら、それは人形でしょうか。
用途、あるいは観賞する側の問題なのでしょうか。



そもそも日本語の「彫刻」=彫って刻むという言葉が変だと思います。

ちょう-こく【彫刻】木・石・金属などに文字や絵・模様を彫り込むこと。また、木・石・金属などを彫り刻んで立体的な像につくり上げること。また、その作品。

土や粘土、紙を重ねていったものは「彫刻」ではないのかって話なのです。

英語では

sculpture |ˈskʌlptʃə|
noun
the art of making two- or three-dimensional representative or abstract forms, esp. by carving stone or wood or by casting metal or plaster.

技法としては彫塑carvingも鋳造castingも含む定義です。

ところで「人形」は英語で「doll」です。
この展覧会の英文タイトルは「Japanese Antique Dolls」なのですが、それはそれで違和感を感じます。「doll」は「used as a child's toy」、すなわち子供のおもちゃだからです。置物としての人形は「doll」なのか。
たしか、陶製の人形は「figurine」です。
では張り子の人形は?



どんどん分からなくなってきます。

0 件のコメント:

コメントを投稿