昨日のエントリの続き。
人形と彫刻の違いはなにか。
こういうものは「人形」であって、「彫刻」とは呼ばれないと思います。
それは小さいから?
同じカタチでも、木彫、無彩色で、高さ1mあったらどうなのでしょう。
あるいは同じ大きさで、ブロンズ製でしたら、それは人形でしょうか。
用途、あるいは観賞する側の問題なのでしょうか。
そもそも日本語の「彫刻」=彫って刻むという言葉が変だと思います。
ちょう-こく【彫刻】木・石・金属などに文字や絵・模様を彫り込むこと。また、木・石・金属などを彫り刻んで立体的な像につくり上げること。また、その作品。
土や粘土、紙を重ねていったものは「彫刻」ではないのかって話なのです。
英語では
sculpture |ˈskʌlptʃə|
noun
the art of making two- or three-dimensional representative or abstract forms, esp. by carving stone or wood or by casting metal or plaster.
技法としては彫塑carvingも鋳造castingも含む定義です。
ところで「人形」は英語で「doll」です。
この展覧会の英文タイトルは「Japanese Antique Dolls」なのですが、それはそれで違和感を感じます。「doll」は「used as a child's toy」、すなわち子供のおもちゃだからです。置物としての人形は「doll」なのか。
たしか、陶製の人形は「figurine」です。
では張り子の人形は?
どんどん分からなくなってきます。
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