下水道普及率100%達成を記念してつくられた施設なのだそうです。
じつは訪れるのは二回目なのですが、とても印象に残る施設でした。前回来たときはあまり時間がなく、写真もほとんどとれなかったので、今回はそのリベンジです。
地上二階建ての建物ですが、地下は5階(!!)まであります。
地上から25mの深さだそうですよ。
なぜこんなに深いのでしょう?
私は地下2階の展示「くらしと下水道」が好き。
見てください。
お風呂で遊ぶ赤ん坊とか……
トイレで新聞を読むおじさんとか……
なかなか強烈でしょう?
丹青社のお仕事だそうです。
そして地下5階。
この施設の目玉はこのフロアにあります。
いや、カラーマンホールのことではありません。
体験コーナーです。
なにを体験するのか。
階段を下りてみると……
鋼鉄の扉が閉まっていました。
あれ、12時から13時までは閉鎖?
鉄扉の丸窓から向こうを覗くと、橋が見えます。
* * *
改めて1階の受付で尋ねてみると、扉を開けてくださるとのこと。
よかった、訪れた甲斐があった。
地下5階、鉄扉の向こう側にあるのは、小平市の地下を通る本物の下水道幹線。
体験コーナーとは、下水道の中を見学する施設なのです。
係の方が扉を開けてくださいましたので、中に入ります。
下水道です。大きい。内径4.5mです。
たしか、こちら側が川上。
そしてこちら側が川下。
汚水の量は少ないのですが、轟音が響いています。
この上流には落差16メートルの滝(?)があり、その音が響いてくるのだそうです。
流れの中に、固形物はほとんど見られません。係の方に尋ねてみると、滝もあるので、だいたい水に溶けてしまうとか。たまに見られる白い物は煙草の吸い殻。
この日は天気も良かったので流量は少ないのですが、大雨が降ると足下の橋を越えて水が流れてくるそうです。3年前にはこの管の上部まで達したと。増水が始まると鉄扉は閉鎖されます。また、流れの妨げにならないように、鉄柵も取り外すのだそうです。
万が一にも、ここに取り残されたくはありません。
意外と匂いは弱めでしたが、これも日によって違うとか。
地下5階入口には下水の匂いが館内に拡がらないように「防臭扉」が設置してあります。
たいして匂わない、と思っていたのですが、ふと下水管内部を照らすライトに目をやると、汚水が霧になって漂っている(!)。マスクしていった方が良かったかもしれません。
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