彫像というのはたいてい台の上、高いところに設置されていて、べつにそのことを不思議に思ったりすることもないのですが、何でしょうね。たまには見下ろすタイプの彫像があっても良いのではないかと思ったり。
とはいえ、高い低いはあくまでも相対ですから、じつは彫像が高いところにあるのではなく、私たちが低いところにいる、と考えられなくもありません。ああ、なにを書いているのか分からなくなってきました……。
で、彼女はそんな高いところで何をしているのかというと、どうやら抱えたチョココロネからチョコレートが……、じゃなかった法螺貝から、かつては下の池に水が流れ出していていたようです。
人魚です。
恵比寿に海はありませんが、おそらく道を間違えて渋谷川か目黒川を遡ってきたのでしょう。
かつて池だった場所に水はなく、少しばかりのプランターに植物が植わっているというとても寂しい、悲しい状態です。
まあ、アンデルセンが『人魚姫』を書いて以来、人魚は悲しい運命にあると決まっております。可哀想なことです。
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