場所は横浜市鶴見区江ケ崎町。アクセスに便利な場所ではありませんが、川崎駅から無料の送迎バスがあります。
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企画展では20ページの立派な冊子がもらえます。
こちらもデザインの仕事に注目。
登場する電車は、同じパターン2種類が繰り返し用いられているのはお約束。でも、そういったことを感じさせないステキなデザイン。
インフラとしての鉄道と街の姿を、赤の微妙な濃淡で表現しています。
柱や本文の背景にも同じパターンが繰り返されていますが、いい感じ。
柱のパターンとしてよく用いられるライン。それが電車の架線になっているなんて、楽しいではないですか。(線路を用いるパターンもありえるかも。)
奥付によると、制作は「株式会社モンタージュ」とのことです。
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で、展示はどうだったのか。
都市における電気の普及と路面電車との関係を描こうとしているわけですが、やや中途半端。鉄道ファンを取り込もうとしているのか、そちら方面の展示品が多く、電気との関係はやや希薄だったと思います。
これは「まぼろしの42番系統」というジオラマ。
「最盛期の都電は41路線で運行されていましたが、このジオラマでは42番目の路線があったという設定で、昭和30年代の情景を再現しています」。
三丁目の夕日の世界ですね。
ディティールまで、非常によくできていますが、電気との関係は……。
でも、純粋に路面電車の展覧会だと思えば十分に楽しめますよ。
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館内には火力発電所で使われていたタービンや水力発電機など、重厚長大なモノたちがたくさん。
下は福島第二原子力発電所で使われていた制御パネル。
大量のスイッチにワクワク。
こんなボタン類が「未来」のメタファーになっていた時代もありましたねぇ。現在の子供たちにとっての未来のメタファーってなんでしょう?
東京市電気局のマンホール。マンホール研究者垂涎(?)。
受付の方たちもとても丁寧で親切。
企業博物館は楽しい。
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201212追記
電気の史料館を見に行って2ヵ月にならない頃、3月11日に震災が起きました。
原子力発電所の事故も起き、そのあおりで電気の史料館は現在も閉鎖中です。東電の電気館(渋谷)は、閉鎖の後、建物自体が売却されるそうです。
当分展示を見ることはできそうにありませんので、ここに史料館の写真をいくつか追加しておきます。
東電福島第二原子力発電所の制御パネル。
同。
原子力発電所の配管模型。
お茶の間の電化。
電気自動車。
発電機各種。
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