中島祥文「考えるデザイン」 展
多摩美術大学美術館(小田急・京王多摩センター)
会期:2009年9月16日[水] → 10月12日[月・祝]
入館無料
「考えるデザイン」展は、中島祥文のこれまでの仕事を軸に、企業や商品の本質とは何かを探り、そこで考えたことを解説し、構成されています。
機能を訴える広告やイメージが要求される広告、ブランディングの構築、CM制作、グラフィックアート、それが広告へのヒントになっていく過程、展覧会の企画など、アートディレクターの領域の広さやその魅力が伝わってきます。
彼の根底にあるものは、見たものに対する発見と感動という個人的な体験です。
そこから、弓をたわめ矢を放つ。
それは、全体性へ、社会性へと拡がり、だからこそ大きく膨らんだ生活提案となっているのです。
広告を学ぶ人、すでに広告の仕事を通して様々な局面に向き合っている若い世代に、是非見て欲しい展覧会です。
→http://www.tamabi.ac.jp/museum/exhibition/default.htm
初めて多摩センター駅で降りた。駅から徒歩5分。
主にイメージ広告作品について、本人による解説文付きで展観する。ウールマーク、J・P・ゴルチエ、AGF、エトセトラ。広い空間にとても充実した内容。gggではここまで見せられるまい。もうすぐ終わってしまうが、行くべき展覧会のひとつだと思う。
少々残念だったのは、作品に制作年が付されていなかったこと。デザインはつねに社会とともに、時代とともにあるのだから、それがいつ作られたのかということは、とても重要だと思うのだが。とくにシリーズ物は、どの程度の期間、間隔で展開されたのかを知りたかった。
「『考えるデザイン』は、広告の仕事を始める人、すでに広告の仕事を通して、さまざまな側面に向きあっている若い世代への本です。いわば広告のテキスト本と言えます。企業や商品の本質とは何かを探り、そこで考えたことを軸に構成されています。機能を訴える広告、イメージが要求される広告、ブランディングの構築、CM制作、クリエイティブディレクション、グラフィックアートとそれが広告へのヒントになっていく課程、展覧会の企画・本の出版など、アートディレクターの領域の広さやその魅力を伝えようとしました。また巻末には、葛西薫さんと中島英樹さんに若い世代への思いを語っていただきました」(中島祥文)
展覧会とほぼ同内容の本。
会場で買うと割引の上、サイン入り!
まるで広告の教科書を読んでいるような展覧会だと思ったが、もともとそういう企画だったのか、と納得。制作年代を入れないのは、普遍的理論、という考えもあるのだろうか。いやいやそれはないか。
いくらサンリオピューロランドのすぐそばだからといっても……
ベネッセの前にあるオブジェ。こどもの城の「こどもの樹」(岡本太郎)を思い出させる。
そして、サンリオピューロランド。雨の平日。人影もまばらであった。
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