2010年6月24日木曜日

公園遊具:大森西一丁目公園のカップル

真っ青にペイントされてしまっていますが、


| omori nishi | apr. 2010 |

どこかで見たふたりのような……。


高いところが好きなふたりなのですね。

2010年6月23日水曜日

公園遊具:大井町・JR団地の生き物たち

大井町駅近くのJR東日本東京総合車両センターに隣接する社宅の公園。
コンクリート製のさまざまな生き物がいる。

象。


| oimachi | may 2010 |

キリン。


| oimachi | may 2010 |

あかぎ児童遊園のキリンに似ているが、あちらはより具象的。


可哀想なことになっている馬。


| oimachi | may 2010 |



ペイントが異なりますが、よくみるとこれとそっくりですね。
同じものでしょうか。


ひつじ。


| oimachi | may 2010 |

そして、「動物たち」ではなく「生き物たち」と標題に書いたのは、そこに金魚もいたからだ。


| oimachi | may 2010 |

リスと雌鶏*。
* ひょっとすると、とさかがなくなった雄鶏の可能性もある。


| oimachi | may 2010 |

イタチかカワウソかウナギ犬か……。


| oimachi | may 2010 |

抽象化の度合いとしては、金魚、ひつじ、雌鶏、イタチ(?)あたりが私の好みです。
リスはちょっとありふれている。

* * *

肩を寄せ合うカップルも。


| oimachi | may 2010 |

おなかの肉が気になります。


| oimachi | may 2010 |

この遊具もたのしい。


| oimachi | may 2010 |

2010年6月22日火曜日

公園遊具:多摩川台公園のカバ

この青いカバの存在は以前から知っていたが、


| den-en-chofu | jun. 2010 |

中に内臓が描かれているとは知らなかった。


| den-en-chofu | jun. 2010 |

カバには胃袋が3つあるらしい。

宝くじ協会の寄贈品のようで、あちこちの公園にあるようだ。


| den-en-chofu | jun. 2010 |

* * *

このカバ、アメリカのlittle tikes(リトルタイクス)社の製品で、「Harry the Hippo」という名称。色違いもあり。

2010年6月21日月曜日

美しい文字の美しい看板:洋傘専門松屋

洋傘専門の松屋さん。

残念ながら、しばらく前に店を閉めてしまいました。


| yaguchi | jun. 2010 |

正面の看板はいたって普通なのですが、側面の雨戸に描かれた傘の絵、「洋傘」の文字、その上の格子がハイカラです。


| yaguchi | jun. 2010 |

柄に付けられたひもの先にはクローバー。


| yaguchi | jun. 2010 |

「洋傘」の文字をトレスしてみました。


たくさんの三角形(楔形)で構成されています。
が、良く見ると「傘」は変な略字ですね。

参考:大森の「すみれや」さん。
passerby/ 美しい文字の美しい看板

2010年6月20日日曜日

東京府のシンボル:田園調布本町

多摩川の近く。
中原街道の下をくぐる旧六郷用水トンネルの中にマンホール。

東京府のシンボル
| den-en-chofu-honcho | jun. 2010 |

見慣れないマークだと思ったら、旧東京府のシンボルマークだそうだ。

東京府のシンボル
林丈二『マンホールのふた〈日本編〉』
サイエンティスト社、1984年、27頁より。

林丈二氏によれば、昭和6年に改定され、東京府が廃止になる昭和18年まで使用されていたとのこと。


| den-en-chofu-honcho | jun. 2010 |

これまでに何度となく通ったことのある道なのだけれども、今日はじめて気が付きました。

周囲のマンホールは普通の下水道局紋章(亀の子)+汚水/雨水マーク。


トンネル内の2枚は管轄が違うので残されたのでしょうか。

* * *

少し離れた場所には、なんのマークも刻まれていないマンホール。


| den-en-chofu-honcho | jun. 2010 |

以上、マンホール・マニアックな話題でした。

2010年6月16日水曜日

日本カメラ博物館:カメラとデザイン展

日本カメラ博物館:カメラとデザイン展

日本カメラ博物館 特別展
「カメラとデザイン」
2010年2月16日(火)〜6月20日(日)
http://www.jcii-cameramuseum.jp/


展示としては、日本カメラ博物館の貴重なコレクションを、通常の編年展示ではなく、デザイナー別に並べ替えたという感じでしょうか。こう書いてしまうと簡単ですが、とくにインハウスのデザイナーが手掛けた仕事をまとめてみる機会は稀ですし、一部のプロダクトはポスターやマニュアル、パッケージとともに見ることができる貴重な機会です。

* * *

私が好きなカメラは田中昇氏デザインの「キヤノンオートボーイジェット」(1990)。

オートボーイジェット
CANON CAMERA MUSEUMより

発売されたとき欲しいと思いましたが、斬新すぎて手が出せませんでした(泣)。おそらく今回の展覧会の企画とは別だと思いますが、博物館には電池が入って動作するボディがあり、じっさいに触ってみることができます。

また、キヤノンのサイトでは開発ストーリーなどを見ることができます(知らなかった!)。


* * *

ウォルター・ドーウィン・ティーグ、レイモンド・ローウィーらの手掛けたカメラも面白いですが、なによりも興味深かったのは河野鷹思氏デザインの「ラメラ」(1959年)。トランジスタラジオの付いたカメラです。「ジオ」+「カメラ」=「ラメラ」というわけです。ハイブリッドなプロダクトなので、印象としてはラメラというよりキメラですな。フィルムは16mm。白、黒、赤、緑、青のカラーバリエーションがあったそうです。会場には白と青が展示されています。

河野鷹思:ラメラ
『カメラとデザイン』展覧会図録より。

カメラ部は小さく、見た目はほとんどラジオです。

ソニー、トランジスタラジオ TR-610(1958年)

スピーカーやレンズまわりのデザインから、これ(↑)を思い出しました。似てますよね。

その一方で、センターに配置された円形(TR-610よりも小さく、余白が大きい)は、カメラのレンズを彷彿とさせるデザイン処理にも見えます。

河野鷹思氏はグラフィックの人だと思っていたので、カメラのデザインを手掛けているとは知りませんでした。そして、このカメラをつくったのは、興和光器製作所。現在の興和です。興和というのは、キャベジンコーワ、コルゲンコーワの興和。興和がもともと紡績を中心とする商社で、医薬品部門は一部に過ぎないとはこれまた知りませんでした。河野氏はラメラ以外にも、興和の「カロ」というカメラシリーズおよびそのポスターなどを手掛けたそうです。

河野鷹思:kallo35e
KALLO 35 E
『カメラとデザイン』展覧会図録より。

当時の新聞広告がないかと調べてみたのですが、カロのものは見つかりましたが、ラメラはありませんでした。ひまがあったらカメラ雑誌をあたってみましょう。

ラメラについて、『興和百年史』(1994年)には次のように書かれています。

エレクトロニクス事業への参入
昭和三十年代に入ると、トランジスタラジオを中心とする半導体の製造・応用技術が急速な進歩を遂げた。……
三十四年に入ると、前述の「マイクロコーダー」、ラジオとカメラを一体に収めた「ラメラ」、放送用ラインエアモニター「LA-8002P」などを完成させ、市販開始した。中でもマイクロコーダーとラメラは、この年の五月開催された東京国際見本市に出品したところ、終始黒山の人だかりとなるほどの人気を呼んだ。
……ラメラは[興和の]光学部と電機部の技術を組み合わせた、まさに当社独特のアイデア商品であった。(ただし、……ラメラも、行楽の際に聴きながら写すという使われ方を想定したのに、そうしたユーザーニーズを喚起できず、営業的には失敗に終わった。)

『興和百年史』、395〜396頁。

興和は昭和30年代に、トランジスタとそれを応用した製品の開発に参入。ラメラはその技術を応用した製品なので、おそらくラジオが主でカメラが従の製品だったのでしょう。なお、社史には「当社独自のアイデア商品」とありますが、真空管ラジオではありますが同様の製品がすでに1948年にアメリカでつくられているようですね。詳細は次のリンクで。

スタッフ便り : ラジオ付カメラ「ラメラ」に再会〜日本カメラ博物館にて〜
(河野鷹思氏が開設したギャラリー「gallery5610」のスタッフブログ)

興和は1978年にカメラ製造からは撤退していますが、現在でも光学器機を製造・販売しています。


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追記20100617

なんとこのラメラ、カメラ部を本体から取り出すことができたらしいですよ。しかも、カメラ単体で使用可能(ベル16という名称)。とうぜんラジオ部分も単体で動作。


ラジオとひとつにする意味がないような……。

しかし、上のリンクにあるようなカメラマニア諸氏の探求心にはほんとうに敬服いたします。ただ興和の社史にあたった方はいらっしゃらないようなので、通りすがりの私も少しはリソースの充実に貢献できたかも知れません(笑)。
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追記20100626

1959年から60年にかけて『アサヒカメラ』に掲載されたラメラの記事と広告をクリップしました。


* * *

読売新聞の広告を検索していて「ラメラ」の代わりに見つけたのが、ナショナル「ラジカメ」(!)。「ラジオ」+「カメラ」=「ラジカメ」。


『読売新聞』、1979年12月23日、朝刊16頁。

こちらの商品は有名なようですね(これも知らなかった!)。ラメラよりいいネーミングだと思います、ラジカメ。ラメラから20年後の1979年の発売です。


Youtubeには発売当時のCMもアップロードされています。



カメラ付きケータイ、ワンセグ付きケータイ、ビデオも撮れるケータイ、ビデオも撮れるiPod nano……これらは一応の成功を収めているように思われますが、ラジオ付きカメラが普及しなかったのはなぜでしょう。

* * *

2010年6月11日金曜日

世界を変えるデザイン展:ケーススタディの説得力

途上国における諸問題をデザインによって解決しようとする試みを紹介する「世界を変えるデザイン展」。AXIS会場も見てきました。



展覧会という視点で、AXIS会場はとても良かった。小割をランダムに組み合わせて空間を仕切った会場空間もなかなかです。



デザインハブ会場とは何が違うのか。

デザインハブ会場の展示は演繹的。データによって問題の所在を提示し、その問題を解決しうるプロダクトをセレクトする。

対してアクシス会場の展示は帰納的。個別の事例を取り上げて、それがどのような問題を背景に現れたのか、どのように解決しようとしているのかを示す。パネルやビデオによって個々のプロダクトの開発経緯や、それらが使用されるコンテクストが示されています。つまり、問題が何であり、それをどのような方法で解決しようとしているのか、ということがとても分かりやすかったのです。私は後者の方法が説得力があると感じました。なにしろ問題は現場で起きているのですから。



だいたい「デザインは問題を解決しうるか」という点において、私はかなり楽観的・肯定的なのですが、それが「ビジネスとして成立し、継続性を持ちうるか」に関しては限定的です。そんな現実主義者の私にとって、最も興味深かったのはひとつのビジネスモデルとして問題に取り組んでいるフィリップスのプロジェクトです。

展示解説によれば、フィリップス社は

・年収3000ドル以上をターゲットとする。
・テスト量産まで開発に4年をかけ、ビジネス性を判断する。
・4年目までに中断するプロジェクトもある。
・ビジネスとして成立する=利益を出すまでに10年程度の期間を見積もっている。
・プロジェクトを直接の経済的利益だけではなく、先駆的企業としてのブランディングとしても位置づけている。
・またプロジェクトによって構築したネットワークから長期的な利益が得られることを期待している。

チャリティ的なプロジェクトがただ前に進むことしか考えていないようにみえるのに対して、事業の中断も視野に含めたモデルは、トータルな意味での継続性という点でひじょうに評価できるのではないでしょうか。



同様に、「世界の最貧困層がもっとも必要としているのは、金を稼ぐ方法」とするキック・スタート・プロジェクトも、持続性の点で注目されます。お腹を空かせた人々にパンを配る、というだけではなにも解決しないでしょうから。

* * *

この展覧会、そして紹介されている個々のプロジェクトの取り組みはすばらしいと思う一方で、一部の製品に対しては複雑な印象があります。

たとえば義足。比較的所得の低い人々にも入手可能な価格。現地の人々が自らつくることができるようなシステムも考えられています。しかし、なぜ彼らは手足を失ったのかといえば、「途上国では地雷によって毎年1万5000〜2万人が手足を失っている」。つまり、地雷を売り、それによって手足を失った人々に義足を売るシステム。
もちろん、地雷を売る人と義足を売る人は別ですが。

注射針が再利用されないように回収するシステム。ビニル袋を回収しカバンなどをつくるプロジェクト。こうした事例からは、いったい問題の根幹はどこにあるのか、問題を生じさせているのは誰なのか、現地の人々から見ればマッチポンプになっていないか、という点も考えなければと思うのです。
注射器の再利用そのものを防ごうとする川崎和男氏の試み→リンク
問題をどこに設定するかによって、デザインによる解決も変わりうる、ということです。

何にせよ、さまざまな問題の存在を知らしめ、考える機会を与えてくれた展覧会企画者本村拓人氏に感謝です。両会場とも、若い人たちが多数訪れ、熱心に見ていたのが印象的でした。

* * *

追記

問題の解決方法への評価には、時間軸を考慮に入れる必要があること。
注射針を回収するプロダクトは、短期的な問題解決方法の提示。川崎和男氏のPKDプロジェクトは、システムそのものを変えようとするもっと長期的な試み。義足についても、その他のプロジェクトについても、同様に評価を考える必要がある。

たとえば、お腹を空かせた人に対して私たちに何ができるか。

・パンを与える。
・パンを買うためのお金を与える。
・パンを作るための技術と道具を与える。
・パンを買うためのお金を稼ぐ術を与える。
・小麦を育てる技術と道具を与える。
・小麦を粉に挽くための技術と道具を与える。
・小麦を育て、粉に挽き、かまどを築き、パンを焼き上げる方法を自分たちで工夫できるような教育を与える。

目の前にいる人々が餓死する前に行動しなければならない。
子供達が大人になる前に教育を与えなければならない。

問題の解決を短期に設定するか、長期に設定するかによって、するべきことが変わる。
とうぜん、デザインがするべきことも変わる。

私はこれを考えていなかったので、短期的な視野のプロダクトにもやもやとした印象を抱いていたように思う。各々のプロダクト/プロジェクトが目標とする時間軸上の着地点をマッピングしてみると良いかも知れない。