どうやら営業しているらしい。でもお客はあるのか知らん。手前が店舗で、台の上の商品(?)には布が掛かっている。奥に硝子の引き戸があり、向こうは畳の部屋。人の気配がある。
「すみれや」という名前の響きも文字も美しいので、トレスしてみる。
「す」のみベースラインからはみ出している。バランスが悪いところもあるが、「洋品」「肌着」のいわゆる看板文字に比べて味わい深い。いや、脇役が「すみれや」を引き立てているのかも。
最近は既製の書体が簡単に使えるので、こうした描き文字が姿を消しつつある。残念に思うのはただの懐古趣味か。
* * *
1時間後にふたたび前を通ったとき、上品な老婦人が戸を閉めて出て行った。
閉店時間?
2012.01.09追記
看板が外されてしまっていました。
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