一時はamazonのマーケットプレイスで30,000円もの価格が付いていました。それが、ソフトカバーになって3,300円(税別)。ハードカバー版の定価は4,900円でしたから、かなり入手しやすくなりましたね。
ハードカバー版をもっているのですが、ソフトカバーも買いました。比べてみると、単なるリプリントではなく、内容に異なる点があり、旧版をもっている人も買う価値があります。
- 表紙のデザイン(レイアウト)が変更されています。
- 著者名カナ表記が異なります。旧版「アドリアン・フォーティ」、新版「エイドリアン・フォーティ」。
- 副題が異なります。旧版「デザインと社会 1750—1980」、新版「デザインと社会 1750年以後」。
現行の英文版に合わせた? - 著者による「まえがき」が追加されました。これは2005年7月付。
出典は書かれていませんが、英文のいずれかの版に付されたものでしょうか?
(2005年版の原書に付されているものだそうです) - 前書きの追加によって、以降の頁番号が旧版とは異なります。
要注意です。 - 「再版のための訳者あとがき」が追加されました。
- 一見したところ旧版のリプリントに見えますが、旧版とは改行位置が異なる部分があります。訳者あとがきによれば、「いくらか用字用語の改訂・統一をはかった」(319頁)とのこと。
これも要注意です。 - 写真図版が綺麗になりました。旧版は潰れ気で、おそらく原著印刷物から複製していたのではないでしょうか。
今回はフィルムを入手?
というわけで、新旧でページ番号が異なっているので、引用の際には新旧の別に注意が必要です。旧版に4を足した数が、新版のページ番号です。
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