以前紹介した靖国神社の水飲み場(☞ 水飲み場:靖国神社 02)について、設置された当時の新聞記事を見つけましたのでクリップ。
靖国神社に新型水のみ場
靖国神社に水のみ場が千代田、神田両ライオンズクラブから寄贈され十日午後三時から落成式がおこなわれた。同神社にはこのところ連日五—六万人の修学、観光旅行客が訪れているが、水のみ場は旧式のが一つあるだけで団体客などは水ひとつ飲めず手水舎の水を飲んでいた。このほど両ライオンズクラブから「なにか奉納したい」との申し出があったので、神社でかねがねほしいと思っていた水のみ場をおくってもらうことにした。
型はハニワの舟をかたどったものでデザインは会員の西村時彦さん。大村益次郎の銅像から社殿に向かって右側の無料休憩所わきにあり、まわりには玉じゃりがきれいにしきつめられている。
1962年夏の設置。
「ハニワの舟」をかたどったデザインだったのですね。
しかし「船形埴輪」をググってみても、あまり似ていると思えません。
それに、なぜハニワ?
記事には「まわりには玉じゃりがきれいにしきつめられている」と書かれていますが、現在、周囲はアスファルトで固められ、玉砂利は見あたりません。
* * *
1ヵ月後の『読売新聞』に再び記事が出ていました。
水飲み場でほっと一息
◆靖国神社◆
美しいハニワの船をかたどった水飲み場が靖国神社に参拝する暑さでノドのかわき切ったこどもや団体客に喜ばれている。これは同神社の大村益次郎の銅像から社殿に向かって右側の無料休憩所に、さきに寄贈、新設されたもの。
いままで同神社内には旧式な水飲み場がたった一つしかなく参拝者はろくに水が飲めず神社も困っていた。この話を聞いた千代田、神田両ライオンズクラブが神社側の意向をくんで寄贈したもので、水飲み場のまわりには玉じゃりが敷きつめられ境内のふんい気をより一層すがすがしい気分にしている。
【写真はハニワの船をかたどった水飲み場】
これ、水は出っぱなしだったのでしょうか。
いまはもう、これが水飲み場であったことさえ忘れられている感じです。
水飲み場で水を飲もう、という人も少ないのでしょうね。とくに大人は。
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