京急空港線大鳥居駅近く、萩中公園の中にある「がらくた公園」がなくなってしまいました。
がらくた公園を廃園します。
萩中集会所の建替えおよび公園改修のため、平成22年7月1日からがらくた公園の撤去工事を始めます。新しい公園の整備計画は策定中です。
大田区ホームページ:がらくた公園(2010年7月16日取得)
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在りし日のがらくた公園。
基礎工事が進む現在と、ストリートビューを比較してみる。
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がらくた公園が設置されたのは1968年(昭和43年)。ちょうど神明児童遊園にタコ滑り台が設置されたのと同じ頃です。
羽田空港に近い大田区萩中三丁目、区立児童交通公園の一角。二千平方メートルの敷地内に並べられた『施設』は——。
蒸気汽関車、バス、タンクローリー、消防車、小型ダンプ、ロードローラー、ブルドーザー(五トン車、十二トン車)乗用車(三台)トラック、モーターボート、巡視船、レース用ボート、釣船、コンクリートミキサー、ガソリン給油機、レール(約二十メートル)、信号機、テトラポット(同三個)、ドラム缶(若干)、自動車座席(六組)、古タイヤ(数十本)……。
名づけて「ガラクタ公園」という。ジェット機のごう音と産業道路を行列するトラック、大小の工場からはき出されるばい煙といった最低に近い環境の子どもたちにせめてもの夢を、と作られたのが一昨年の秋。いま国電蒲田駅付近から自転車に乗ってくる子どもたちまで含め、終日、歓声がこだましている。
エンジンをおろし、ドアをはずし、バックミラーやワイパーまで除いた上、がん丈なすべり止めをかまされた乗用車——わがもの顔で町を走っていた時より、かえっていきいきしている。
私の記憶するかぎり、がらくた公園にはすでに乗用車やガソリン給油機はありませんでした。
また、記事にはありませんが、都電、都バスがありました。ただ両者とも廃園前の2007年には撤去されてしまったようです。
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がらくた公園の跡地には萩中集会所が新築され、その後ふるい集会所が取り壊される予定になっています。
このふるい集会所もなかなか趣があります。
コンクリートが剥がれ落ちてくるのか、建物の周囲にはネットが張られたり、鉄板のひさしが仮設されています。1階は食堂。地下は児童館。
建物の内部へ。
1階受付前。
階段室から2階ロビーを見る。
階段室。
2階ロビー入口。外階段から入れるつくりです。
ロビーの受付コーナー。
3階は体育室。このときは卓球が行われていました。
取り壊される前に、もういちどじっくりと探索に行きたいと思います。
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