これは初めて見るカタチ。ちょっと反っくり返っている。いや、本当は足下が切り込まれているだけなのだが、そう見える。
手洗い部分に水を受ける構造はなく、そのまま排水溝の蓋。コンクリートの色が部分的に異なっているのは、補修の跡だろうか。
大森駅にほど近い新井宿第一児童公園。東海道線の線路脇に立地していて、車窓からよく見える。以前から気になっていたのだが、どこから入ったらよいのか非常に分かりにくく、しばらく表通りをさまよった。
そもそも区立の公園なのだが、ビルの裏庭のよう。じっさい、公園のカタチは妙な不定形で、建物と公園との間に境目はなく、どの建物にも公園に面した出入口(非常口?)があるのだ。
遊具(※)は、ブランコ、カメとウサギ、砂場、そして子供には手が届かない懸垂専用の鉄棒。公衆トイレもある。
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公園と表通りを結ぶアプローチ。スーパー「カドヤ食品」裏の検品所や作業場の軒先を抜けてゆく。
なにやらずいぶん昔に時間が止まったままのような路地。木製の台車は赤い文字も鮮やかであるし現役なのだろうか。
ちょっとこのチラシを見て欲しい。何々? かくかくしかじかのマンションが、3LDKで家賃十うん万円。ところがその裏っかわには本日の特売商品の広告。
いまでこそ激安流行の世の中だけど、この店では何十年も前から、高級ウイスキーを激安で売ってきた。
魚屋からスーパーに、そして、不動産でも成功して、いまは、ビルの屋上に「カドヤカドヤカドヤ」の看板。
はじめて大森を訪れた人は、何だろうかと思うよね。
神足裕司「街を語る(5) 大森」、西原 理恵子、神足 裕司 『やっぱり行きたい恨ミシュラン』、朝日新聞社、1995年9月、139頁。
大森のこのあたりはなかなかディープです。
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(※) 2009年2月撮影とキャプションにある下記サイトの写真にはジャングルジムと滑り台が写っているが、私が訪ねたときには跡形もなかった。
東海道本線 茅ヶ崎~平塚(中島踏切)
→ http://ttoyo64.net/toukaidou_011.8k.html
→ http://ttoyo64.net/toukaidou_011.8k.html
たしかにGoogle Mapの写真にも写っている。
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