目でも陶酔できる ウイスキーボトル展
横山美術館
2020年11月7日~2021年2月28日
名古屋の思い出(2020年12月9日水曜日)。
明治期以降の日本の輸出陶磁器を蒐集している横山美術館。
以前から行きたかった美術館に、ようやく訪問。
1階展示室がさほど広くなかったのでそんなものかと思ったら、エレベーターで上がって、その広さとコレクションの膨大さに、おどろきおどろき。
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企画展は1960年代から90年代に日本からアメリカに輸出された陶製ウイスキーボトル。
概ね欧米人のキャラクター。
歴史上の人物や、歌手、女優、スポーツ選手など。
動物や乗り物、サムライやゲイシャモチーフも。
写真や絵などの資料から日本でデザインを起こしたらしい。
しかしどう見ても機能的とは思えない(笑)
どのような用途だったのか。
展覧会図録によれば、コレクターズアイテムとして&ギフトとしての他、酒類の販売や飲酒を規制している州・郡があるので、密かに酒を入れて楽しんでいた人もいたと。
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常設展示室はオールドノリタケを中心とした輸出陶磁。
これらを20年あまりで集めたというのだから、すごいですね。
私はアール・デコ期のノリタケ ラスター彩が好き。
すごいものがいっぱい並んでいるのだが、その中でも井上良齋(初代?)の高浮彫はすさまじいですね。どこの外国人が求めたのか。
もちろん(?)、宮川香山もある。
香山のこの蛸と猿、香山にしてはわりとすっきりとした造形でいいですね。あくまでも、香山にしては、ですが。
横山美術館。きちんと見ようと思ったら半日ではすまないのでは。
企画展も常設展も撮影自由というところもすばらしい。
名古屋に住んでいたら年間パスポート会員になって通っているのに。
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以前、愛知県陶磁資料館(現・愛知県陶磁美術館)でウイスキーボトルの展覧会があったそうで、そのときの水野潤氏の論考が気になります。
いずれ調べなくては。
水野潤「輸出認証記録から見たウイスキーボトル生産の歩み」『ウイスキーボトル大図鑑』愛知県陶磁資料館、1999年。
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