
ひとつの画面に(一点透視の)消失点が2つあるため。

本来の消失点は画面の中央にあるはずなのに、道の形状のためにそれがふたつにスプリットされてしまい、それがために私たちの視覚が混乱するのだ。

こうした視覚的混乱をもたらすには道が鋭角に交差していればいいわけで……

同じ効果はY字路でなくても体験できる。

Y字路は分岐点であり、そこには「未来を選択する」という物語が生まれるが……

視覚的にはV字型であればいいわけで、道路建設によって削られてしまった土地であっても……

X字路でも、五叉路でも六叉路でも構わないのだと思う。

もちろん、人生の選択肢は2つとは限らないという比喩にはなり得るが。

道が鋭角に交わっていても、中央に建物がないと視線が分割されないので、視覚的にはあまり面白くないことをみれば、Y字路がもたらす視覚効果が意味するところはより分かりやすい。

0 件のコメント:
コメントを投稿