2013年7月16日火曜日

東京国立近代美術館:都市の無意識:
下水道とわたし。

東京国立近代美術館本館2階、ギャラリー4で、「都市の無意識」と題する展覧会が開催されています(8月4日まで)。

見に行ったのは、4階の写真コーナーに展示されている牛腸茂雄の《SELF AND OTHERS》だったのですが、そのついでに見たギャラリー4の展示がとても良かった。良かった、と言っても、ギャラリー4のすべての展示を丹念に見たわけではなかったのですが、ここで上映されている映画がすばらしい。

東京都下水道局企画、岩波映画制作の《東京もぐら作戦》(1966年、カラー、25分)。

昭和40年代初め。下水道建設のために至るところで掘り返される東京の街。汚水の実態、下水道の必要性から、工事の実際、近隣住民の不満まで、短いプロモーション映画ですが、さまざまな問題を丁寧に追っています。必見です。

東京オリンピックの前後から昭和40年代まで、街の至るところで工事が行われていて、空き地にはたくさんの土管が並べられていて……という印象です。

先日、目黒区美術館で開催された「記憶写真」展(☞ こちら)にも、高速道路建設から、河川改修、下水道工事まで、たくさんの工事現場が写っていました。多摩ニュータウンの建設が行われたのも同じ頃ですね。


そうそう、多摩センターのパルテノン多摩歴史ミュージアムでは「多摩ニュータウン建設と重機 —街をつくった働くクルマ—」という展示がありました(☞ こちら)。


「重機」に焦点を当てた展示でしたが、常設展示の映像と合わせてみると、山が崩されて更地となり、そこに新しい街が作られていく様には興味が尽きません。

* * *

そんな話とはあまり関係ないのですが、東京ビッグサイトで開催される「下水道展」(7/30〜8/4)なる催しのチラシがあったので下水道つながりでメモランダム。


タレントがくるイベントや、下水道の歴史やマンホールを展示する「下水道むかし・いま・みらい展示館」もあるらしいですよ。

東京都下水道局には「アースくん」というオリジナルキャラクターがいますが、(社)日本下水道協会も2000年に「スイスイ」というキャラクターを制定しています。



これはなんだろう。
魚のようにも見えますが、ひれの付いた足があります。手があります。

 

次のサイトでは、いろいろな姿の「スイスイ」をダウンロードできます。


それはさておき、このチラシのデザインがひどい。料理研究家の寺田真二郎さんという方が来るそうなのですが、サラダを踏んづけて得意気なスイスイ。



デザイナーの見識が疑われます。……と思ったら、スイスイのダウンロードページにこんな画像が。


踏んづけるキャラクターなんですかねぇ。

それから、こんなキャラも。



うんちく博士とは……。

(私信)お題を頂いたキャラクター調査について、ちっとも進んでいません m(__)m

2 件のコメント:

  1. 下水道は、つい最近まで3人のキャラがいたと思ったんだけど
    あれは江東区の施設だけのキャラだったのかな?
    東京都下水道局はロゴの問題もありましたし、独自の見識があるのでは。

    キャラクターは奥が深いので(浅いと言っていいのかもしれないが)
    まとめるのも難しいでしょうね。

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  2. 東京都下水道局には「アースくん」。横浜市には「かばのだいちゃん」。川崎市には「カッピーくん」というキャラクターがいるそうです。下水道展では「全国下水道マスコット総選挙」をやるらしいですよ(笑)。

    塩キャラの件は、先日も全国ニュースになっていましたね。どうしたものか。

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