子供たちに人気の動物であるはずの「パンダ」はほとんど見かけません。いったいなぜなのでしょう。
私が推測する理由は「塗り分けの難しさ」。
全身ピンクでも青でも、「ぶた」は「ぶた」。「きりん」は「きりん」。「ぞう」は「ぞう」。
しかし、全身単色で塗られてしまったら、「パンダ」はもはやパンダではなく、ただの「くま」。「パンダ」が「パンダ」であるためには、白と黒できちんと塗り分けをしなければなりません。適当な色で適当に塗ってはいけないのです。面倒ですね。しかも、白と黒なんて不祝儀の色。子供の遊ぶ公園ではあまりにも地味ではありませんか。
適当に塗ったらどうなったか。
朝日新聞にも掲載された次の事例を教訓にしましょう。
(青鉛筆)「かわいくないパンダ」人気 愛媛・愛南町の公園
▽愛媛県愛南町の「南(なん)レク馬瀬山(ばせやま)公園」に置かれているパンダのベンチ=写真=が、「かわいくない」「目つきが怖い」と観光客の人気を呼んでいる。
▽3年前に公園の職員が塗り直したところ、柔和だった表情が一変した。 「いわゆる一つの塗り間違い」と担当者。元の写真をとるのを忘れたためという。
▽数年おきに塗り直すが、テレビでも取りあげられて関東から訪れる人もあり、しばらくは今の顔にする。担当者は「次は元の写真をとっておきます」。
『朝日新聞(大阪)』2011年6月22日、朝刊38頁。
(→こちらでも読めます。)
テレビ朝日「ナニコレ珍百景」でも紹介されたとか。まあ、人気があるなら良いことです(笑)。でも、塗装の結果としてはアレのほうが強烈だと思うけど。
もはや、嫌がらせのレベル。
* * *
塚越4丁目公園にはパンダの他にも、希少種の「ヒョウ」がいます。
ヒョウの後ろには……なんでしょう?
色から推測するに、「食べられてしまったウサギ」でしょうか。
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